2009年8月 のアーカイブ

ビルコム x カヤック = mixi アプリ万歳?

2009年8月30日 日曜日

ビルコムカヤックが、mixi アプリの企画・開発・PR の代行サービス「SNS アプリ PR」を発表している。

 via: ビルコムとカヤック、「mixi」アプリの開発・PR代行を開始

先日 PC 版の正式リリースが行われた mixi アプリの市場で、企画から開発・PR まで丸ごと代行するというものになる。クローズドベータの頃から、mixi アプリ市場に期待するデベロッパー企業は多かったが、立ち上げから運用までをパッケージとして代行するサービスを発表したのはこの2社が初めてではないだろうか。

PR 会社であるビルコムと、面白法人カヤックがタッグを組むことにより、サービスにおける2社の役割は明確だろう。しかし、なぜカヤックはビルコムと組んだのだろう。完全に私の主観では、カヤックの企業スタンスとバイタリティを持ってすれば、PR についても十分にまかなえるのではないか、と思う。そこには、カヤックならではの PR の仕掛け方への期待があるからだ。もちろん UNIQLOCK をはじめとしてたくさんの web サービスの PR 実績のあるビルコムなだけに「餅は餅屋」なのかもしれないが、メインフィールドではないカヤックがそれをすることに、カヤックのイメージがあるような気がする。

なんにせよ、何かやってくれることに疑いの余地はない。

Flash for Mobile.

2009年8月29日 土曜日

Nokia N900

ついに Flash Player 9 をフルサポートするケータイが発表されてます。
Nokia のスマートフォン「Nokia N900」。

日本市場では、まだ十分な市民権を獲得できていないスマートフォンなので、コンテンツやサービスプロバイダにドラスティックな変化は無さそうだけど、いずれどのケータイもフルサポートの Flash(swf) が動くようになるんでしょう。そう遠くない未来に。

そうなると、現状のモバイルコンテンツの Flash デベロッパー(Flash lite ゴリゴリの方)の現場は、どこかでフルサポートの開発にシフトする必要性に迫られる。基本的に Flash lite 市場のメジャーバージョンが ver.1.1 や ver.2 だったりで、最新バージョンの Flash(AS3)と比較すると、単純に言語仕様も作り方にも差がでてくる。

また、これによって Flash lite の必要性がなくなると、モバイルと PC のデベロッパーの棲み分けがなくなるのは必至。ゲームや映画、CM 業界から、Flash(PC)市場に人が流れてきたのと同じように。 PC は PC で HTML5 によって Flash の持つアドバンテージが薄れると囁かれる中、Flash コンテンツ全体の市場価値は、モバイルでのフルサポートにかかってくるのかもしれない。

ケータイ鎖国して国内でキャリア対決してる場合じゃなく、キャリア各社もガツンとすごい端末を期待してます。

777 塾 塾生のハードル。

2009年8月25日 火曜日

福田敏也氏の私塾である 777 塾が、秋の新規塾生の募集を開始していた。

福田氏といえばいわゆるマス広告のスゴい人という強いイメージがあったのだけど、今はウェブからショップなんかのブランディングまで手掛けてしまう、やっぱりスゴい人。

777 塾は、そんな福田氏が若手育成の場として開いている私塾。今までは氏と何らかの繋がりのある人だけに限られていたが、今回は広く人を募ってます。

条件は「30歳までのクリエイター」。ギリです。

応募は 9月8日 まで。
鳥取県を活性化させる企画が選考対象となるので、しっかり考えよう。

デザインの輪郭。

2009年8月23日 日曜日

深澤直人さんの「デザインの輪郭」を読みました。
深澤さんが「ひとりごとのようなもの」と記されているように、深澤さんの当時のデザイン観がゆったりと語られた内容です。

深澤さんといえば、±0 が思い浮かぶ人が多いのではないかと思います。私自身も、±0、au の Infobar などプロダクトデザイナーとしてのお名前しか知りませんでした。本書を拝読して、深澤さんのデザインの姿勢が、所謂ふつうの生活に根付いたものであるという印象を持ちました。

印象的だった内容を抜粋しておきます。

Without thought。

僕がこれを考えたように見えるといわれますが、それは僕が考えたわけではなくて、そうなるべき姿であったということの結果だと思います。

“傘立てのデザインの1つの解としてのタイルの溝” を挙げて、これを「行為に溶けるデザイン」とも述べられています。そして、デザインを先行して思案者の勝手な理屈やストーリーを展開するのではなく、行為に内包されている事象と記憶の中からデザインのきっかけを見い出すことの重要性を説いています。

確かに、後付けされた理屈は、初見のインパクトやその場しのぎには効果はありますが、デザインを長く捉えた時の色褪せ方というか魅力に欠けるものだと、妙に納得してしまいました。まぁ、後付けする理屈のクオリティにも依りますが…。

気付きのズレ、遅れの妙味

最初に見たときに、そのかたちの意味がよくわからないというのがいいと思う。なにかあたりまえなことをしていて、それが立ち現れてきたときに、「あれ?」・・・「!」となるのがいい。 – (中略) – この気付きのズレ、遅れがいいと思っている。このわずかな気付きのタイムラグは、作者が見いだした意識の中心を辿って到達するまでの時間のズレであり、作者の思いに受け手が追いつく時間のズレである。

これは、先日読んだ「なぜデザインなのか」の中で原さんが仰っているように、「”わかった” の先にある何かを芽生えさせる」ことに近く、私のやりたい・やらねばならない意識の持ち方だと思いました。

Caffeine 中毒のススメ?

2009年8月18日 火曜日

先日のエントリのフォローアップ。

ITmedia で次世代Google検索エンジンについて、サイト管理者が知るべき10のことという記事があった。

10の心得が記載されていはいるが、要するに次の2点を唱えている。

 ・検索エンジンが変わる時こそが、2番手・3番手に甘んじている企業・個人にとってチャンスである
 ・Google の動向をくまなくチェックして、とにかく情報を収集し備えるべきである

ちなみにこれは、Google が検索サービスのトップに座っている現状での、我々のとるべき姿勢を示したものだ。

近年多く見られるようになった、特化型やインタラクティブな検索エンジンが対当してくると、単純にこれだけを守れば良いというわけでもない。とはいえ、現状圧倒的なシェアを誇る以上、少なくとも Google(Caffeine) の動向には注目しておかなくてはいけない。

大きな存在の何かが変化するとき、そこには大きなビジネスチャンスが生まれるのは世の常。ただ飛びつくのではなく、しっかりと見据えたい。