‘mobile’ カテゴリーのアーカイブ

モバイル Flash メモ。

2009年10月16日 金曜日

パソナ主催の「モバイルアプリケーションで
Flash を活用する際のポイントと最新事例」
に行ってきました。ちょうど iPhone for flash 辺りから、モバイル Flash(Flash lite)の現状も気になっていたので、テーマとして非常に良いタイミング。スピーカーは、株式会社hi-posiの岡田さん。

内容と共に、Flash Lite について気になった点を備忘録としてメモ。

Flash Lite ノウハウ

  • 推奨バージョン:
    基本は ver. 1.1。強気でいくなら ver. 2.0。
  • 推奨サイズ:
    Max 100KB。基本的に外部ロード込み。
  • 使えるボタン:
    方向キー、決定キー、数字キー(0〜9、#、*)
  • 外部アクセス:
    サイズが許す限りは可能。ただし、トリガーとなるのはユーザ操作時(決定キー、数字キーのクリック)のみ。
  • 推奨フォント:
    デバイスフォントで 12px か 24px だと個体差が小さい。12px の場合は 最大19文字/行、24px の場合は 最大9文字/行 がおおよその目安。
  • メモリ:
    1MB が目安。2MB 程度の端末が多い中、au の一部の端末で最小 1MB というものがある。

推奨バージョンが ver.1.1 という点からも、Flash Lite が出始めた頃(6年ぐらい前?)から大きく変わった点はないなというのが正直なところ。ver.3.0 が出て AS2 を使える!という点も、ガラパゴスな日本仕様のケータイ市場では現実感は乏しい。

制作のキモ

  • SWF をサーバでジェネレートする
    外部ロードはトリガーが必要になるので、SWF をいかにユーザ環境に最適化するかがキモになる。そのため、サーバ側でジェネレータを用意できるとベター。
  • メモリ消費を抑える
    シェイプの線の使用を控え、塗りでがんばる。
    複雑なグラフィックの使用を避ける。
  • 1フレーム目の描画落ちを考慮する
    Flash のバグなので、1フレーム目はオブジェクトの描画ではなく、変数宣言等を行う。

1点目の SWF のジェネレートは何がスタンダードなのか気になっていたのだけど、制作会社(コンテンツホルダー)側が自作しているケースが多いようだ。個人で作り込むとなると Ming かなと。ジェネレートアプリ作ったら結構美味しそうな気がするけど、どうなんだろうか。

Android の行方。

2009年9月16日 水曜日

iPhone 対抗馬としてさんざん話題をふりまいた Android だが、日本市場での搭載端末は未だに docomo の HT-03A ただ1機種である。

なぜだろうか?

ソニーエリクソン始め各社が Android 端末を開発中(であろう)ということは、あちこちのニュースで記されているが、未だ無いのが現実だ。docomo については、HT-03A で iモードサービスが通常利用できない(そのため、メールがプッシュされない)といった致命的とも言える大きな課題がある。邪推に過ぎないが、端末開発各社だけでなく、docomo 側の調整が追い付いてないのではないだろうか。

そんな現状をよそに、「Android マーケットへの有料アプリ“登録”が可能になった」ことを google は発表している。google は着々とそのマーケットを固めつつあるのだ。

ソフト、インフラが整いつつあるにも関わらずハードの選択肢が無いのでは、何ともお粗末な展開だ。もちろん皮肉だが、iPhone アプリが iPhone 端末1つのみであることに、真っ向勝負する意味は無い。Android が持つ自由度の利点が、日本のケータイ鎖国から解き放つ日はまだ遠いのだろうか。

ソフトバンクの勢いの行方。

2009年9月8日 火曜日

2009年7月の契約数(純増)で、3年ぶりにドコモに1位の座を明け渡したソフトバンクが、僅差ではありますが、8月は1位の座を取り戻しています。(電気通信事業者協会調べ

そもそも、新規モデルの発売時期でもなかった7月に、ドコモに遅れをとった理由は何だろうか。地味に Android 端末の人気が高まりつつあるのか。iPhone 端末の品薄がダイレクトに響いたのか。

やはり後者だろう。
多数の芸能人や犬を使った地道なプロモーションの効果もあるかもしれないが、なんだかんだ言っても iPhone はソフトバンクにとっての大きなアドバンテージであることに変わりはない。他キャリアからのソフトバンクへの乗り換えは私の周りにも多くいたが、皆一様に iPhone ユーザと化していた。それほどに、端末が売れにくい今のケータイ市場における iPhone のバリューは大きいはずだ。

だからこそ、この状況下で端末の品薄というのは、完全なるミスと言わざるを得ない。マーケティング戦略の1つとして、市場に回す品数をある程度抑制しプレミアム戦略をとることは iPod でおなじみだが、「iPhone everybody キャンペーン」の終了が近づくこの時期にとるべき戦略ではないだろう。

とはいえ、2位陥落から1ヶ月で早くも1位の座に返り咲いている。相変わらず iPhone の品薄感は否めない状況での再逆転なだけに、まだまだソフトバンクとドコモ間の揺れは続きそうだ。それにしても、累計ではソフトバンクは au にも届いてないことに驚いた。

グリーの対キャリア戦略。

2009年9月3日 木曜日

元ドコモの夏野剛氏、グリーの社外取締役に就任が正式決定したようだ。

グリーといえば、一時期の低迷期を乗り越え、モバイル上での無料ゲーム(アイテム課金) の成功でいわずと知れたいま右肩上がりの企業だ。グリーは元々 au(KDDI)との親和性が高く、デフォルトアプリとしても au 端末に搭載(EZ GREE)されるほどだった。

それが今回、 とは言え、ドコモのトップにいた夏野氏を社外取締役に迎え入れる形となった。この動きが意味するところは何だろうか?

gree の現状、市場動向を鑑みても、モバイルでのユーザの獲得、市場の拡大を進めることに異論を挟む余地はない。夏野氏の持つドコモ、ドワンゴでの経験と対海外戦略を gree に取り入れ、船首を内から外に転換する日も近いのかもしれない。

Flash for Mobile.

2009年8月29日 土曜日

Nokia N900

ついに Flash Player 9 をフルサポートするケータイが発表されてます。
Nokia のスマートフォン「Nokia N900」。

日本市場では、まだ十分な市民権を獲得できていないスマートフォンなので、コンテンツやサービスプロバイダにドラスティックな変化は無さそうだけど、いずれどのケータイもフルサポートの Flash(swf) が動くようになるんでしょう。そう遠くない未来に。

そうなると、現状のモバイルコンテンツの Flash デベロッパー(Flash lite ゴリゴリの方)の現場は、どこかでフルサポートの開発にシフトする必要性に迫られる。基本的に Flash lite 市場のメジャーバージョンが ver.1.1 や ver.2 だったりで、最新バージョンの Flash(AS3)と比較すると、単純に言語仕様も作り方にも差がでてくる。

また、これによって Flash lite の必要性がなくなると、モバイルと PC のデベロッパーの棲み分けがなくなるのは必至。ゲームや映画、CM 業界から、Flash(PC)市場に人が流れてきたのと同じように。 PC は PC で HTML5 によって Flash の持つアドバンテージが薄れると囁かれる中、Flash コンテンツ全体の市場価値は、モバイルでのフルサポートにかかってくるのかもしれない。

ケータイ鎖国して国内でキャリア対決してる場合じゃなく、キャリア各社もガツンとすごい端末を期待してます。