‘イベント’ カテゴリーのアーカイブ

DNP の中のヒトのお話。

2009年9月26日 土曜日

パソナ主催の講演「Air/Flex で実現する最新アプリケーション開発事例」を聴きに行ってきました。スピーカーは DNP の生田さん

テーマがテーマなだけに、エンジニアの割合が多いのかと思いきや、クリエイター(デザイナ?)の方も多くいらっしゃってました。とはいえ、PC を開いている方がほとんどいなかったのが意外でした。

内容はテーマのとおり、DNP の事例紹介と RIA 開発におけるいわゆるキモとなるポイントのお話。RIA をかじっている者として、デスヨネと同調できる部分がたくさんありつつ、ナルホドと感じたことも多くありました。

最初からきれいな提案書を出すより、得意先と一緒になって作っていくというアプローチが大事

受注案件はクライアントとのコミュニケーションが大事だということは明白。ただ、クライアントの提示する要件、制約、課題を分かったつもりで、提案を固めてしまう進め方に陥ることがあります。
本当に良いものを作るためには、クライアントと一緒に考え、作っていく柔軟性が必要ですね。分析フェーズのディスカッションにはクライアントを交えると仰っていたとおり、打ち合わせを単なる報告会ではなく、ディスカッションの場にする意識が大切です。

RIA であることの意味を考える

リッチコンテンツではなく、リッチアプリケーションであること。
リッチであることの意味を単なる派手さ技術指向による自己満足で終わらせないこと。

画期的な UI の発明はいらない

たしかに。時に奇をてらうのことも必要かもしれないけど、コンテンツではなくアプリケーションであることを忘れちゃいけない。
そして、良いものは積極的にパクる。全部が全部はあれだけど、ものづくりをする上で良いものを適所に用いる目は必要なスキルだと思う。

この他にも、人感センサーだったり、Felica だったり面白い事例のお話もありました。Felica は先日の Flash OOP でもソニーの中のヒトからお話を聞きましたが、制作の敷居が下がったら面白いものが出てきそうな気がします。

Flash OOP 勉強会 vol.34 に行ってきたよ。

2009年9月24日 木曜日

Flash OOP 勉強会に行ってきました。
なんだかんだで OOP 勉強会は初参加。

今回のテーマは次の3つ。

  • オンラインビデオビジネスの地殻変動
  • ソーシャルアプリの現状
  • Felica と Air によるサービスアプリ開発

なんだか1つも OOP 的な要素が見当たらないのはご愛嬌。話題も新しい mixi アプリなんかを含めたソーシャルアプリのお話はとても魅力的でした。

さて、雑感としてメモ。

オンラインビデオビジネスの地殻変動 〜adobe 太田さん〜

hula.com や BBC Player などオンラインビデオビジネスマーケットにおける Flash はこんなにスゴいんだよ、というお話。

確かに前職でも TBS のオンデマンドシステム開発のお話が挙ってたりしましたが、今の日本のテレビ局が持つ VoD は全部 Flash なのね。H.264 もいけるし、Player の普及度合いからも暫くひっくり返ることは無いのでしょう。みんな Flash でがんばればいいんだ。DRM なんかも、きっちり抜け目無くユーザに優しい感じだし。

ちょっとだけお話のあった、Open Screen Project も楽しみです。

ソーシャルアプリの現状 〜RockYou 石塚さん、Dango 石橋さん 〜

いまソーシャルアプリはすごくホットなので、一緒に作りましょうよ。というお話を、会社は違えどソーシャルアプリに関わる両社の視点から伺いました。

両社とも Facebook でのソーシャルゲーム市場での経験からのお話をされていました。日本でも mixi アプリが動き始めたところですが、若干期待はずれ感の声を耳にすることが多い気がします。mixi だと、やっぱりモバイルがキモなんだろうと思います。

と、話しが逸れましたが、ユーザも多いし、マネタイズも期待できるし、デベロッパーとして手を付けない手は無いよ、というのが両社共通の見解の模様。

Felica と Air によるサービスアプリ開発 〜Sony 相馬さん〜

Felica の SDK もこっそりオープン化されてるし、Felica も結構おもしろいことできるんですよ。というお話。

出始めの頃は、その目新しさもあり話題を目にする機会が多かった Felica。オサイフケータイや suika などの交通機関パスなど、比較的日常生活に馴染んでいるはずなんだけど、いまいちインパクトに欠けるというか、サービスとしての認知が低い印象があります。

そんな Felica も、いろいろやってます。
特に、Felica Lite というものは、Felica のチップ(?) をシールタイプで提供することで、プロバイダ企業が好きなもの(例えば名刺とか、会員証とか)を Felica 化することができる。これ、何だかおもしろいことできそうな気がするー。まだ未定とのことだけど、まっさらなシールで販売して、ホームプリントで作成できたら良いなぁ。

FITC Tokyo 2009。

2009年9月16日 水曜日

fitc

憧れのアノ人に逢える!ということで、FITC がジャパンに来ます。トキオに来ます。汐留です。

言うまでもなく 期待大 です。
早い内に申し込んでおくとちょっとおサイフにも優しい感じなので、みんな申し込むんじゃえば良いと思う。

APMT リポート。 〜Spark Project Tween 大喜利〜

2009年9月13日 日曜日

APMT のサブセッションである Spark Project 勉強会 に行ってきました。

題して 「Tween 大喜利」 ということで、Tween な大物の方々をスピーカーに招いて、彼らの Tween ぶりを聞かせてもらいました。スピーカーは、doke さん、fladdict さんnutsu さん、そして進行の yossy さん。そうそうたるメンバーですね。

ライトニングトークの内容はこんな感じ。(注:下記タイトルは私が勝手に付けたものです

BetweenAS3 の紹介 〜 yossy さん 〜

BetweenAS3 の「かゆいところに手が届く」感のスゴさは言うまでもないわけですが、パフォーマンスもスゴいんですよ、というお話。TweenMax、Tweensy、Tweener、GTween と比較(2万個パーティクルをウネウネさす)したところ、圧倒的なベストパフォーマンスを実現してました。
また、従来の Tween ライブラリと異なり、Tween のハンドラ(complete とか)が要らない書き方なんかもありますよ、と。
ということで、BetweenAS3 がこれからのデファクトスタンダードになるのかしら。

BetweenAS3 Updater をカスタムしよう 〜 Nutsu さん〜

前述 BetweenAS3 のコアな使い方のお話。座標やスケールなど Tween 値以外のプロパティを Tween したい場合は、Updater をカスタムしたら良いじゃない、というお話。
詳しくは、デモなんかもあがっているので nutsu さんのブログを参照。

制作現場の擬音の見える化 〜 doke さん〜

制作現場、お客様とのミーティングでは、確かに擬音が良く発せられます。Flash な人は、擬音から動きを察して作り上げる不思議なチカラを磨く必要があるわけで、doke さんは、それを見える化しちゃおうよ、と。
阿部雅世さんの Haptic Project にヒントを得たらしく、確かに 1つの擬音に1つのイージング関数をマッチングさせて共有できれば、「え。思ってたのと違う…」という寂しい一言を耳にするリスクを減らせるはず。
といっても、ギュイーン とか プルプルっ とかって、人が抱いてる印象って千差万別なんですよね。だからこそ、作ったものがお客様の想いにマッチしたときの嬉しさは格別なわけ。

Tween エンジンの拡張と移行のノウハウ 〜 fladdict さん〜

Tweener のアップデート停止宣言によって Tween 業界に激震が走ったとか走らなかったとか。というぐらい、Tweener が Flash にもたらしたモノは大きくて、我々は Tweener で賄ってたものを他の Tween エンジンに移植したりするケースが出てくるわけです。これに対して、そもそも Tween エンジンへの依存度を抑えた作り方をしましょうよ、というお話。なるほど。

最後に、トークセッションということで皆さんの実務についてのお話(以下)を QA 方式で。

  • モーションの考え方
  • イージングの種類の把握と使い分け HowTo
  • モーション組み込み時の自分ルールや鉄則
  • タイムラインの利用は?

スピーカーの皆さま、お疲れさまでした。

明日の Web デザインへのヒント。

2009年8月6日 木曜日

ria

明日の Web デザインへのヒント」ということで、RIA コンソーシアム主催のビジネスセミナーに出席してきました。

私の勝手なイメージでは、RIA と Web デザインはあまり直結するモノという意識がないので、RIA コンソーシアムという団体主催の Web デザインネタというものに、単純に興味が沸いた。

全3セッションとパネルディスカッション1つという内容でしたが、中身はこんな感じ。

Gainerを使ったサービスとネットとリアル連動の可能性。 1PAC 阿部さん

お正月に一部で沸いた「Are you HOT!」というワンパクさんのセルフプロモーション的なコンテンツについてのおはなし。

ネットとリアルを連動させたコンテンツということで、所謂「福引き(ガラガラのアレ)」を Gainer を使って、且つ Web でユーザに体験してもらったら素敵だね。というコンテンツです。

ネットとリアルを連動させるということをテーマにコンテンツ作りをすることに、次のようなメリット・デメリットがあると仰っていました。

■メリット

  • クリエイティブの幅が広がる
    コミュニケーションデザインを考えた場合、画面とリアルの連動性の証明(見せ方)の工夫が大事。
  • 消費されにくいモノが作れる
    カラダを使ったコンテンツは記憶に残り易い。

■デメリット

  • 運用の仕方
    ソフトウェアのデバッギングだけでなく、特にハードウェアに対する運用スタイルがキモ。
  • 時間とお金

確かに、実際にクライアントワークとしてプロモーションコンテンツをフィジカルネタで作りあげる場合は、運用を誰がどう対応していくかというのが非常に大きな問題になるのかなと思います。

ただ、メリットに挙げられているように、カラダを使った体験によって与えられるインパクトの強さは、目だけで得られるそれを遥かに凌ぐものだと思うので、仕事になるとおもしろそうですね。

ARを使ったBOWカードとWebにおけるARの可能性。 BOW 吉川さん

BOW さんの名刺に住んでいる AR アバターのおはなし。

BOW cARd は AR を使ったコンテンツということで、技術的な側面はもちろんとても面白いのですが、吉川さんが仰っていた今後の展望というか、クリエイションに対する姿勢がとても素敵でした。

「生活が素敵になっていくものを作りたい。AR はその手段の1つ。」と。
先日読んだ「なぜデザインなのか。」でも原さんが書かれていましたが、デザインというものは生活を豊かにするためのものであるべきだということ。モノを作る以上、いつもその意識は中心に置いておかないといけませんね。

リアルと連動したコミュニケーションとデザインのこれから。 セミトラ 菅井さん & 田中さん

akarium と color tokyo 2つのプロジェクトについてのおはなし。

言わずと知れた両プロジェクトですが、セミトラさんのクリエイティブワークには次のようなポイントがあるようです。

  • シンボルになり得るものをつくる
    「なり得るもの」と書くとちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、そのコンテンツのインタラクションがその場のシンボルになることを意識して作っているようでした。
  • ユーザに解釈を委ねる
    使い方を懇切丁寧に示すのではなく、アソビというか揺れ幅の余地をある程度残すことで、自然発生的に Buzz が起きることを期待する。

ポイントの2つ目については確かに仰るとおりで、ユーザビリティだとかアクセシビリティが狂ったように重要視されていましたが、ユーザの経験に頼ることで新しい使われ方や展開が生まれることの期待値も、絶対に忘れてはいけないことですね。

これからの Web。明日のデザインとは?(パネルディスカッション)

パネラーとして、ビーコン・コミュニケーションズ渡辺さんトリプルセブン・インタラクティブ福田さんが加わり、Web コンテンツ制作のいまについて語ってくれました。

興味深かったのは、旧来のマスメディアとインターネット、各々の領域で生きてきたクリエイターのボーダーがなくなっていくんじゃないか?もしくは、ボーダレスになることでもっと面白いものが出てくるんじゃないか?というもの。

確かにいままでは、CM や映画を作ってた人たちが Web に流れてくるというパターンは良く目にするけど、その逆というのは中村勇吾さん(UNIQLO、iida)とかほんの一握りだと思う。これからは、そういう逆輸入みたいなものづくりにも期待大です。願わくば、私もそういう一線で戦って行きたいと思います。

スピーカーの皆さま、お疲れさまでした。