Twitter でつぶやきマーケティング。

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先日のヒウィッヒヒー の件しかり、今や日本でも Twitter は着実にそのユーザの幅を広げつつある。
そんな中、Twitter のバイラル効果を期待したマーケティング戦略を模索する企業もまた増えているようだ。ユーザ数が増えれば、それだけマーケットが拡大するのだから、当然の流れと言えよう。

調べてみると、Twitter の使われ方にいくつかのケースが見られた。

アウトレット商品のバーゲン情報配信 米デル

これにより、300万ドルもの売り上げを達成したとある。ただし、Twitter 経由での売り上げなのか、Twitter でつぶやき始めてからの総売げなのかは不明だ。

アウトレット商品や限定商品など、個体数に限りがあるアイテムを一種のタイムセールとして販売することは、購買層への刺激にもなる。
また、タイムセールに必要なリアルタイムな告知についても、メールや RSS、ウェブサイト上での告知よりも、Twitter でのつぶやきを拾った方が、何となくリアルを感じる。「いまから○○が安いよ」だとか「今日はイキのいい××が入ってるよ」のような、耳に懐かしいコトバを目にすることで、ネット上に販売相手を感じることができるのだ。

また同様のケースとして、ニューオーリンズのピザ屋では、15% の売り上げ増を達成したそうだ。
この店舗では、Twitter ID を看板に書き、フォロワーの増加に積極的だったということも成功要因の1つだろう。これも 15% 増という結果が Twitter 経由のみかなのかは不明だが、ピザ屋という町の特定のエリアを商業対象とする店舗の売り上げを延ばしたという点は評価できると思われる。

カスタマーサポート窓口 StarbucksWells Fargo

やはり即時性が求められるものこそ、Twitter の本領だろう。
カスタマーサポートを Twitter 上で行うメリットは幾つか考えられる。

  • ブランディング力の向上
  • ユーザの生の声の収集
  • トラブル発生前でのユーザへのサポート
  • 企業側からのユーザへの問いかけ

従来のカスタマーサポートというのは、ユーザーが疑問や苦情を企業側に投げかけ、企業側がそれに答えるというものだ。問いに対して解があるため、電話や手紙(メール含め)が使われてきた。これは、1対1であり、「ユーザー→企業」の一方通行のサポートに見える。

これに対し、Twitter 上のカスタマーサポートでできる最大のメリットは、上記4つ目の企業からのユーザへの問いかけだと思う。Twitter 上であれば、フォロワーの数だけ「多対1」の状況ができ、さらに、「企業→ユーザー」への問いかけも出来る。

例えば、掃除機であれば、「畳を掃除する際はどういう設定で掃除してる?」だとか。そうすることで、1つの問いかけがお互いに非常に有用なコミュニケーションとなり、ディスカッションに発展することを期待できる。

窓口となるサポートデスクの負荷は今まで以上に大きくなることは確かだが、享受できるメリットもまた大きいのではないだろうか。

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