Google Chrome OS に想う。

Google が独自 OS の開発プロジェクトをスタートさせていることを発表した模様。
特徴としては以下。

  • ネットブック用の軽量 OS
  • オープンソース
  • 2009年内にオープンソース化(予定)
  • 2010年後半に発売(予定)

Google が OS 含めトータルな環境の提供を始めるのはいつかと囁かれてきた昨今、ネットブック用とはいえ遂にきたという感じ。
まぁ、既存のブラウザの方の Google Chrome や、そろそろ日本でも発売されるケータイ OS の Android などを提供し始めている Google としては、ごくごく自然な流れなのだろうと思う。

今回の発表において、Google は Windows を「Webのなかった時代に設計されたもの」と語り、自分たちの使命を「Webで生活する人々のための OS の提供」としている。次期 OS である Windows7 のリリースを今年 10 月と発表したばかりの MS に対し、このタイミングでの Google の発表は何を含んでいるのだろうか。

Windows7 搭載ネットブック購買意思への抑止?

Win7 の発売は 2009/10 に対して、ChromeOS は 2010/後半。約1年の開きは、PC の商品サイクルの早さを鑑みても、直接的な影響は小さいと思われる。
そうは言っても、ネットブック購買層が今年 10月の Win7 搭載機発売のタイミングでどれだけの食いつきを見せるだろうか。時節の区切りでも、賞与の時期でもない 10月だと、期待するほど爆発的な食いつきは無いのではないかと思う。そう考えると、Win7 搭載機発売後の約半年後となる 2010年夏ボーナス商戦辺りをメドに ChromeOS 搭載機が出てくると面白い。

MS へのプロダクトスタンス面での牽制と引導?

Win7 の発売が 4ヶ月先とはいえ、そのベータ版は既にリリースされている。
Google が語る「Webで生活する人々のための OS」は、数々の Web サービスを開発・提供している Google こそが成し得るものであるという自負。むしろ義務感と言っても良いほど、企業スタンスが確率しているからこそではないだろうか。
Google が単に 1つの OS を開発するわけではなく、既存の OS を過去のモノとして葬り去ることができる確固たる方向を示しつつ、リリースするのが ChromeOS なのかもしれない。

ともあれ、ひとりのユーザとしては、少しでも軽くてセキュリティセーフな OS が出てくれることがベストであることに変わりない。

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